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Geo Story  

伊勢神宮 公式映像
『 FEEL JING - 神宮を感じる - 』
を通じて知る
「 食の循環への願い 」

 

日別朝夕大御饌祭
から感じる食の循環

 
伊勢神宮の外宮が御鎮座されて以来、約1500年間の御由緒を持つ「日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)」は、神様へお供えされる食事である神饌(しんせん)を朝夕の二度、内宮と外宮、別宮それぞれのご祭神に奉るお祭りです。
 
神饌は外宮の忌火屋殿(いみびやでん)という建物で調理されます。神職の方が火鑚具(ひきりぐ)で起こした清浄な火である忌火(いみび)と、外宮神域内の上御井神社(かみのみいのじんじゃ)から汲まれた御水で、毎日調理されます。 
 
『 FEEL JINGU - 神宮を感じる-「仕 編」』では、そこに悠久の時が流れる日別朝夕大御饌祭を体感することを通じて、私たちが日々大切にしてゆく「食のありがたさ」を見つめ直すひとときを共有することが出来ます。

 
 
 
 
 
 
 
写真提供:神宮司庁
 
 
 

神宮御園と神饌

 
神饌としてお供えされる御飯、御水、神酒、海の幸(鰹節、魚、海草)、山の幸(季節の旬の野菜や果物)などのお食事の中でも、お野菜や果物は神宮御園(じんぐうみその)で栽培されておりその品目は50種類ほどあります。
 
古より自給自足の食の循環が保たれています。毎年春分の日には御園祭が行われ、豊穣と農作業の安全祈願が執り行われます。

 
 

御塩殿神社と塩作り

 
米、塩、水は生きとし生けるものの生命の源として古来より大切なお供えものとされてきました。御塩は、神饌として捧げられると共に、お祭りの際に御清めの塩としても用いられます。
神宮の南の五十鈴川の河口にある御塩浜(みしおはま)では海水と淡水の混じった良質な塩水が採取され、毎年7月下旬に採鹹(さいかん)作業が行われます。
 
採取された鹹水(かんすい)は御塩殿神社(みしおどのじんじゃ)にある御塩汲入所に運ばれ、隣にある御塩焼所において鉄の平釜で炊き上げられ、荒塩となります。
 
荒塩は毎年10月と3月に御塩殿神社にて三角錐の土器につめて焼き固め、堅塩に仕上げられます。10月5日には御塩殿祭が執り行われます。
 
『 FEEL JINGU - 神宮を感じる-「供 編」』では「食の循環」を感じることが出来ます。私たちの社会にとって「食」と自然の全ての生命への有難さを感じることが出来ます。

神宮神田(じんぐうしんでん)

2000年前に倭姫命がお定めになったとの伝承がある神宮神田。五十鈴川の清らかな清流で育てられた「うるち米」と「もち米」がお祭りにお供えされます。その年にとれた新米は神嘗祭で奉られます。
 
 
日本人にとってお米は大変に重要な作物であると共に、神話の中では「斎庭の稲穂」の伝承と共に伝わる由緒深い存在です。

神宮神田では、稲の育成の節目に合わせた豊穣の祭りとして4月には神田下種祭、5月には神田御田植初、9月には抜穂祭が古式ゆかしく執り行われます。
 
『 FEEL JINGU - 神宮を感じる- 「地 編」 』では、年間を通じた神宮神田の営みを通じた大地の恵みへの感謝の念を感じることが出来ます。
 

 
 
 
 

海の幸、鰒

「鰒(あわび)」を調達する所の起源は約2000年前に倭姫命が志摩の国を巡られていた頃に遡ります。国崎(くざき)の海女と鰒の伝承から皇大神宮へ奉るお供え物を採る所である御贄処(みにえどころ)として定められたと伝えられます。国崎の鎧崎にある潔斎場で身を清められ、清浄を期した上で古式ゆかしく身取鰒、玉貫鰒の調製が行われます。
 
『 FEEL JINGU -神宮を感じる-「海 編」』では、海の幸である鰒と御神饌の営みを通じて、海の恵みと共に時を重ねてきた私たち日本人の心の在処を感じることが出来ます。

森の循環

内宮のほとりを流れる五十鈴川の上流に広がる約5500ヘクタールの「神宮林」は、宮域林(きゅういきりん)と呼ばれ御造営用材を伐り出す「御杣山」として大切に守られて来ました。式年遷宮の最初のお祭りである山口祭と木本祭は宮域林で執り行われ、「心御柱」も伐り出されます。
 
森の循環と感謝を表す、「鳥総(とぶさ)立て」の行事はまさに永遠の森への願いが込められています。
 
『 FEEL JINGU - 神宮を感じる-「森 編」』では、神宮林の循環の姿を通じて、森と人間の共生の姿を感じることが出来ます。私たちにとって森はあらゆる生命を育む地球の恵みそのものです。豊かな森が豊かな海を育み、豊かな里を形成します。
 
森からの大切な教えを感じ、自然に寄り添った暮らしを見つめ直すきっかけとなれば幸いです。

 
 
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