
雷の恵みを頂く食文化
RAISAMA
古来より人々は雷や稲妻を「雷様(らいさま、かみなりさま)」と呼び、雷の恩恵が農作物に宿ると畏敬の念を抱き共存をして参りました。
一説には雷や雷雲の放電の力によって雨水や窒素が変化し、美味しいお米や農作物を作るのではないかといわれています。


雷と農業の関係
雷や稲妻によって、磁場が発生し、落雷による放電や、電気を帯びた雨水が大地に浸透することで、農作物の成長に作用を及ぼすといわれています。また、近年の研究では、窒素化合物の発生に変化が生じるともいわれています。現在、雷と農業の関係性については様々な分野で研究が進んでいます。
私たちジオ・ガストロノミーでは、RAISAMAプロジェクトを通じて自然の恵みを食卓で頂く活動を推進して参ります。
<参考>
【七十二候】雷乃発声 雷には植物を育てる力がある?
https://weathernews.jp/s/topics/202003/290155/
日本植物生理学会「雨の成長促進効果について」
https://x.gd/mMij0
「雷のふしぎ」
https://criepi.denken.or.jp/koho/pamphlet/light.pdf
「古代の伝承と歴史と雷」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieejjournal1994/124/3/124_3_178/_pdf/-char/ja
「雷の科学」
https://x.gd/ZBhFM
「雷から発生する窒素酸化物の通年観測」
https://www.wxbunka.com/cms/wp-content/uploads/2020/02/10-14.wada_fuji.pdf
雷 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%B7
RAISAMA 米 のご提供
雷が数多く発生する地域の一つが栃木県。
雷の神秘的な力を宿したお米「 RAISAMA 米 」を栃木市の谷中農園と連携しご提供いたします。
<雷と栃木>
栃木県は古代には「毛の国」と呼ばれ、「毛」つまり稲や小麦、大麦の穂が風にそよぎ豊かに実る広大で肥沃な大地として名を馳せ、現在も日本最大級の穀倉地帯です。
関東地方で最も雷が発生する地域の一つが栃木県です。その理由は地域の大部分が、関東平野が始まる場所に位置し、山岳地帯と平地の狭間にあり、河川と森林が多く、高低差による上昇気流と下降気流が混じり合い、雷が発生しやすい地形です。
古来よりこの地域では、雷の恩恵が穀物に宿ると信仰され、雷や稲妻を「雷様(らいさま)」と呼び畏敬の念を抱き、神社でお祀りをし共存をして参りました。
この度、こうした雷のパワー満載の食材を「RAISAMA」と名付け、自然の力を宿したジオ・ガストロノミーとしてご提供をさせて頂きます。
ぜひ、食卓で召し上がって頂くと共に、神棚にお祀り頂き、地球の恵みを感じて頂くきっかけとして頂けましたら幸いです。
企画制作 : ジオ・ガストロノミー・プロジェクト
( 株式会社 XPJP、有限会社 辰元 )
名称 : 精米
原料玄米 : 栃木県産 コシヒカリ 令和5年産
内容量 : 1 kg
精米時期 : 2023年11月中旬
販売者 : 株式会社 谷中農園
栃木県栃木市惣社町1217
<栃木県のお米>
栃木県は日本有数の米どころであり全国第4位の約26万トンを誇ります。関東平野の北端に位置し、豊かな自然に恵まれた肥沃な大地と、ミネラル豊富な水資源に支えられた水田が広がります。また、長い日照時間によりお米の糖度が高まり、夏に多い雷雨によってお米が栄養を蓄え、甘く、粘りと弾力のある美味しい味が特徴です。
<栃木のお米と大嘗祭献上米>
平成から令和への天皇の皇位継承に伴う重要祭祀「大嘗祭(だいじょうさい)」に供える稲を進呈する斎田を選定する卜定(ぼくじょう)により、栃木県が「悠紀田(ゆきでん)」として選ばれ、収穫されたお米は大嘗祭献上米として奉納されました。「大嘗祭」では、天皇陛下が即位後初めて、新しく収穫された米などを天照大神とすべての神々に供えた上で、御自らもお召し上がりになり、国と国民の安寧や五穀豊穣などを祈られました。
「卜定(ぼくじょう)」
斎田点定(さいでんてんてい)の儀において、宮中祭祀(さいし)をつかさどる掌典(しょうてん)職が、カメの甲羅を火であぶり、ひび割れの具合から大嘗祭で供える米を育てる悠紀(ゆき)地方と主基(すき)地方を決定する儀式。
「悠紀田(ゆきでん)」と「主基田(すきでん)」
新潟、長野、静岡から東側の18都道県を悠紀(ゆき)地方、3県より西の29府県を主基(すき)地方と分けます。「悠紀田」「主基田」と呼ばれる斎田の場所を占った結果、大嘗祭においては悠紀(ゆき)地方が栃木県になり主基(すき)地方は京都府になりました。
<雷の知識>
「雷」
積乱雲の内部、または雲と地表で引き起こされる放電現象で、雷鳴を伴います。
「稲妻」
雲の内部で起こる火花放電。稲の実る頃に多く、雷鳴は聞こえません。「稲妻」は「稲夫(いなずま)」が語源。「夫」は古語で「つま」と呼び夫のことで、のちに読み方だけが残り「稲妻」になったと伝えられています。
「Thunder と Lightning」
Thunder は雷鳴のことで、Lightningは稲妻によって発生する電光のことです。RAISAMAプロジェクトの標語である「Harmony with Thunder」では「雷鳴と共にハーモニーが起きる状態」をイメージしております。