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Geo Gastronomy Field Museum Tsuruoka  

Geo Story  

出羽三山から伝える山伏の知恵  
The wisdom of the mountain priests " YAMABUSHI "
from Dewa Sanzan, Tsuruoka, Yamagata
 
Tsuruoka. The spiritual land of Yamabushi culture. 
 
写真撮影:伊藤賢一
写真撮影:伊藤賢一
写真撮影:伊藤賢一

出羽三山神社に
伝わる山伏の文化

 
山形県鶴岡市に古来より伝わる山伏文化。出羽三山神社(羽黒山神社、湯殿山神社、月山神社)の斎館には山伏の知恵が凝縮された精進料理が現代も生き生きと伝わっています。
季節ごとのお山の恵みに向き合い、一皿ごとに心を込めて調理された数々の料理には人間が地球と対話しながら暮らしてゆく教えが込められています

 
写真撮影:伊藤賢一
 

鶴岡の食は地球料理

ユネスコ食文化創造都市である鶴岡の山伏文化は地球料理です。

鶴岡には月山、湯殿山、羽黒山の出羽三山の食文化が脈々と受け継がれています。
 
" お山の知恵 "として暮らしの中に定着する山菜文化はまさに地球と共に生きてゆくための知恵の結晶です。


フードシステムの近距離化。つまり郷土の恵みと向き合う山伏の食文化が存在する鶴岡には未来へのヒントが数多く存在します。
 

 
 
 
写真撮影:伊藤賢一
 
 
 

お山の恵みと向き合う
斎館の調理場

 羽黒山神社の斎館の伊藤新吉 料理長 は旬の恵みをお山の知恵として受け止め、古来より伝承される料理方法で丁寧に調理をし、山伏精進料理として整えてゆきます。
山伏の教えに「うけたもう」という言葉があります。「お山で出会ったことは全てが糧であり、教えである」という思想です。お山の天然水や森の木々、花々、そして山菜など全ての恵みに敬意を払い、そして人間が必要な分だけ分けて頂き、感謝をしながら召し上がる。そうした自然と共生をして素朴に暮らしてゆく。最寒斎館に訪れ、伊藤料理長と会話をさせて頂くと、人々の暮らしにとって大切なことを見つめ直すことができます。

 
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伊藤新吉 料理長 インタビュー
 

「かてもの」の可能性

「かてもの」という江戸時代の書物があります。 
季節毎に食することが出来る植物の探し方、調理の仕方が記されており、飢饉や天変地異の時の救済食のレシピとして活用されました。
気候変動が激しくなる現代、人間はより一層、地球と対話をしながら生きてゆく時代が到来しています。
「かてもの」の知恵を未来に引き継ぐときが今です。 
 
 
*「かてもの」はAmazon Kindleで現代でも読むことが出来ます。
 

 
  

国立国会図書館
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写真撮影:伊藤賢一
 

未来のフードシステムの
在り方を学ぶ

  鶴岡に存在するお山の知恵、山伏の精進料理、伝承野菜、郷土料理の在り方は、いま世界が目指すフードシステムの未来へのメッセージが満載です。サーキュラーエコノミー、SDGs、カーボンオフセットなどの社会課題の解決方法とは、こうした鶴岡型の伝統的な食文化の生活様式にヒントがあります。
 
これまでイタリアの食科学大学や辻調理師専門学校など国内外のガストロノミー分野の専門教育機関との連携により鶴岡をフィールド・ミュージアムとした体験型の学びプログラムが実施されてきました。
 
未来の共創社会をつくるために鶴岡はいま「TSURUOKA」という食の変革のキーワードとして再評価が進展しています。
 

「TSURUOKA」の時代へ

 
スペインのサンセバスチャンが美食の街として世界から注目され久しい現代に、次の時代のシグニチャー・スポットとしてユネスコ文化創造都市でもある山形県鶴岡市への注目が高まっています。
 
自然と共生したライフスタイルや、食と精神性、伝統食から紡ぐウェルビーイング、栄養とテクノロジーなど、食のフューチャーデザインのアップサイクル拠点としてのポテンシャルが溢れる「TSURUOKA」というキーワードを今後どのように社会編集してゆけるのか。
 
ジブンゴト化が未来の扉を開く鍵である現代、ジオ・ガストロノミー思考で一人一人の関係性のデザイン力としての「TSURUOKA思考」を心の文脈としてセットアップしてゆけることを願います。 

写真撮影:伊藤賢一
 
映像撮影:伊藤賢一
 

出羽三山神社 斎館
料理長 伊藤新吉

 
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